埼玉新聞

 

メリットは大きいけれど…進まぬ消防広域化 埼玉県の消防本部「計画通り」実現は1ブロックのみ

  • 県内、「消防広域化」進まず

 頻発する災害などへの素早い対応をするため、消防本部を統合し、消火活動や緊急搬送体制を強化する「消防広域化」が県内で進んでいない。県は2008年に県内に36ある消防本部(当時)を7ブロックにする計画を策定したが、計画通りに統合が実現したのは1ブロックのみ。来年度から上尾市、伊奈町で8年間の協議を経て6年ぶり4地域目の広域化が決まったものの、その後の統合は具体化していない。進まない背景には、自治体間の財政面の調整や広域化による業務負担への懸念などがあるとみられる。

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