2022年1月10日(月)

<成人式>成人年齢18歳へ 埼玉県内の新成人、どう思う「大人の意識を早くに」「責任の問題難しい」

新型コロナ対策で、大空間を活用できる小学校体育館を使い開かれた成人式=9日、鶴ケ島市内

 民法改正に伴い4月から成人年齢が現行の20歳から18歳に引き下げられる。従来より2年早く大人の仲間入りをする一方、入試時期と重なるため多くの自治体が「20歳の成人式」を変える予定がないなど、制度と実態のずれも。20歳の新成人はどう思うのか。9日、埼玉県内各地で行われた成人式を取材した。

■鶴ケ島市

 20歳を迎えた新成人747人を対象に式典が行われた鶴ケ島市。かつての学びやである5小学校の体育館を会場に中学校区ごとに分散開催した。

 鶴ケ島第二小の体育館には鮮やかな晴れ着姿の新成人ら155人が集った。大学2年の日吉蒼瑛(そうえい)さん(20)は「急に18、19、20歳の3年代が一斉に大人になるような感じがして大変。成人を迎え、両親への感謝の気持ちは大事にしたい」と話した。

 看護の専門学校に通う内藤綾乃さん(20)は「自分が18歳の時は流されるように生きてきた気がする。今の18歳は大変そう」と話していた。

 同市は本年度以降の成人式も20歳を対象に開催する方針を決めている。飲酒や喫煙など年齢要件が20歳で維持されるものもあり、20歳は引き続き重要な節目であると判断した。

 これまで「成人式」としていた式典の名称については今後検討する。

 旧友と談笑していた大学2年の多田香凛さん(20)は「18歳は受験とか忙しい時期。精神的な面でも成人式は20歳がいい」。一緒に会場に訪れていた母貴代さんは「親にしてみれば20歳も18歳もまだまだ子ども」と話していた。

 正月の箱根駅伝で、エース区間の2区を走った国学院大2年の伊地知賢造さん(20)も式に出席し、「きょうは久々に地元の友人に会えて、うれしい」と話していた。

■秩父市

 秩父市は市内の秩父宮記念市民会館で成人式を開き、新成人487人が出席した。マスク姿で華やかな振り袖やはかまなどに身を包んだ新成人たちは、出身中学校ごとに仕切られた席に距離を置きながら式に臨んだ。

 式終了後は、外で待つ保護者らと写真撮影をしながら、同級生たちとの久々の再会に会話を弾ませた。大学生の引間彩寧さん(19)は「コロナ禍だけど、無事に開催してくれて感謝している」と笑顔を見せる。将来は、母親や姉と同じように、教職員を目指しているという。

 「大人としての責任をしっかりと持ちたい」と、会社員の横田遼太郎さん(19)は気を引き締める。4月から成人年齢が18歳に引き下げられるが、「早い段階から大人の意識を高められるのは良いこと」と、横田さんは民法改正に賛同する。

 今後、クレジットカードの作成や、携帯電話の契約が18歳から1人で行えるようになり、新成人を狙う詐欺が増える懸念もあるが、横田さんは「今の若者は警戒心が強いから、心配ない」と話していた。

■宮代町

 宮代町の東武動物公園で行われた成人式に出席した青蜩ト広さん(19)は友人と再会し、「久しぶりにみんなに会えてうれしかった。学生もいれば、働いている友達もいる。もう成人かと感じている」と感想を述べた。

 成人年齢の引き下げについては「若いうちから社会と関わる機会ができることは良いこと。ただ責任の問題が関わってくると難しくなる」と答えた。

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