2021年5月15日(土)

<埼玉西武だより>出井敏博に大きな転機 期限付きで埼玉武蔵に派遣、2カ月間でしっかり成長

4月からルートインBCリーグの埼玉武蔵に期限付きで派遣された出井敏博(埼玉西武提供)

 スムーズな体重移動で安定したボールを黙々と投げ込む出井敏博の姿。その姿から埼玉武蔵ヒートベアーズでの成長が垣間見えた。4月から期限付きでルートインBCリーグの同球団に派遣された出井はチームの先発3本柱の一角としてローテションを回っており、「いい感じで投げることができています」と本人も納得の状態だ。

 出井にとっては大きな転機だった。昨年、みやざきフェニックス・リーグでは好投を見せ、支配下登録に向けて弾みをつけて終えることができたシーズン。そして迎えた今シーズン、3月の中旬に告げられたのが、埼玉武蔵ヒートベアーズへの派遣だった。「この派遣をプラスにとらえたい。7月31日までの支配下登録に間に合わせられるように頑張ります」と意気込んでいた。

 ここまで5先発を含む6登板。投球回も直近では2登板連続7回以上と貴重な先発としての役割を果たしているが、「うまくいかないことばかりですね」とイメージ通りの活躍ができていないことを悔しがる。勝負どころで甘く入れば、痛打されるのはこの世界でも一緒。

 一方で長い回を投げるからこそ得られる収穫というのももちろんある。「ファームでは1試合に1、2球だったカーブを多く投げたり、打者の目を慣れさせないような投球を心掛けるようになった」と配球面も深く考えるようになった。

 「成長していると思います。NPBではない球団でやることでたくさんの発見がありますから」と語るのは同じくヒートベアーズに派遣されている長田秀一郎投手コーチ。周囲もこの2カ月間での出井の成長をしっかりと感じている。

 出井の派遣期間は5月31日まで。“ヒートベアーズ投手”として投げる最後の1球まで全力投球し、一回りも二回りも大きくなって、帰ってくる。

 (西武ライオンズ広報部・田代裕大)

=埼玉新聞WEB版=

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