2020年6月12日(金)

オール埼玉クラフトビール誕生へ 行田に黄金の大麦畑 醸造者、常連客ら収穫「期待に応えたい」

県産クラフトビール作りに向け、手作業で大麦を収穫する参加者ら=7日、行田市のはせがわ農園麦畑

 県内で育てた大麦で麦芽を作り、手作業で醸造する県産ビール作りに挑戦している川口市のクラフトビール醸造長らが7日、行田市内の農園で収穫期を迎えた大麦約100キロを手作業で刈り取った。

 県内には13のクラフトビール製造者がいて、定期的に情報交換会を開いている。昨年、川口市で醸造所と併設パブを手掛ける「GROW BREW HOUSE」の醸造長、岩立佳泰さん(35)は「県産ビール用の大麦を育てたい」と行田市の「はせがわ農園」に相談。約300平方メートルの土地を借り、昨秋にビール用の大麦の品種「小春二条」の種をまき、生育してきた。

 この日集まった同店の常連客や同業の醸造者ら約40人は、黄金色に染まった麦畑を見て「きれい」と笑顔。昨秋の種まきにも参加したさいたま市緑区の周東佳容さん(34)は「どんなビールができるか今からとても楽しみ。取れたてのフレッシュな味わいがいいかな」と大麦の収穫に汗を流した。農地を提供した長谷川浩さん(53)は「生産者が持つ麦作りのノウハウを県産ビール作りに生かせてうれしい」と話していた。

 収穫した大麦は、今後、発芽させて乾燥し麦芽を製造する。これらを全て手作業で進め、今冬には、200〜400リットルの淡い黄金色のピルスナー県産ビールを完成させる予定だという。岩立さんは「まだ始まったばかりだが、皆さんの期待に応えたい。目標は、ホップや酵母も県産で賄うオール埼玉クラフトビール」と意気込んでいる。

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