埼玉新聞

 

詐欺でもいい、売ってくれ!女性信じる男性、再来店 警官到着まで粘り説得、セブンイレブン店長に感謝状

  • コンビニ店店長に久喜署が感謝状

 特殊詐欺被害を未然に防いだとして、久喜署は5日、セブンイレブン久喜上清久店店長の松井弘美さん(59)に感謝状を贈呈した。

 9月9日午前7時半ごろ、来店した男性(68)が「iTunesカードを下さい」といきなり6万円を差し出したのを不審に感じた松井さんは同署に通報した。男性はいったん帰ったが同日午後0時10分ごろに再来店。女性の写真を見せながら「詐欺でもいい。売ってくれ」「外国にいてパソコンの修理をしないと帰れなくなって、かわいそう」などと信じ込む男性を松井さんは粘り強く説得。警察官が駆け付けるまで時間を稼いだ。

 電子マネーを利用した手口について知識があったという松井さんは、恋愛感情を悪用した国際ロマンス詐欺被害を防ぎ「本当に良かった」とほっとした表情。久喜署の磯部健一署長は「犯罪抑止に対する高い意識によって被害を食い止めていただき、感謝しています」と功労をたたえた。

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