埼玉新聞

 

行列が数十メートルも!さいたま市役所で地元産の農産物販売会 シャインマスカット人気、皮を感じない食感

  • 柿やサツマイモなど秋の味覚が並んだ農産物販売会=29日午前、さいたま市役所

 さいたま市産の農産物を味わってもらおうと、さいたま市役所で29日、毎月恒例の販売会が行われた。ネギやナスなど新鮮野菜のほか、シャインマスカットなど秋の味覚も登場。開始と同時に多くの市民らが買い求めた。

 市は毎月19日を「地産地消の日」とし農産物直売会を行っている。これまでにも市発祥のサツマイモ「紅赤」や梨「彩玉」、希少野菜の「チコリー」などを販売してきた。

 今回は秋の味覚を中心に、市内農家が新鮮な農産物を持ち寄った。柿や栗などが並ぶ中、人気を集めたのはシャインマスカット。生産農家の守屋一隆さん(51)によると、今年は日照不足のため甘みが心配されたが、糖度も20度以上で十分にみずみずしさを味わえるという。この日の朝に収穫した約30房を持ち寄り、価格は1300円から。「無農薬栽培で皮を感じさせない食感が特徴。10月いっぱい楽しめるので甘みを味わって」と守屋さんは太鼓判を押す。

 販売会は売り切れ次第終了とあって、午前11時の開始前から数十メートルの行列ができた。

 南区の主婦、武田ちさとさん(73)は娘家族の分と合わせて約5千円分を購入。「新鮮な野菜や果物が市役所で買えるのでありがたい。来月も楽しみにしています」と話していた。

 開催の問い合わせは、農業政策課(電話048・829・1378)へ。

ツイート シェア シェア