埼玉新聞

 

しまむら好調 純利益、中間期として過去最高 値引き販売や在庫抑制で効果、女性客取り込み集客増にも

  • しまむら好調 純利益、中間期として過去最高

 衣料品大手のしまむら(さいたま市大宮区)が27日発表した2021年3~8月期の連結決算は、純利益が前年同期比65・6%増の174億2700万円で、中間期としては過去最高となった。プライベート(PB)ブランドの肌着や寝具などが好調。在庫管理を徹底し、値引き販売や在庫のだぶつきを減らした効果も出た。

 売上高は11・9%増の2845億9200万円で過去最高を更新。PBブランド「クロッシー」のパンツやカットソーなどが好調。PBやサプライヤーとの共同開発ブランドを強化し、主力のしまむらの売り上げに占めるブランド比率は3・4ポイント増の28・9%となった。

 30~40代の女性客の取り込みへインフルエンサーを2人増やし、各種企画の商品を週替わりで投入し、集客増につなげた。「しまむら」の既存店売上高は11・9%増、来店客数は10・6%増だった。

 営業利益は58・6%増の253億4200万円で、過去最高を更新。伸長の売上高に加え、値下げと在庫を抑制し粗利益が改善した。

 好調な業績を受け、22年2月期の連結業績予想を上方修正。純利益は前期比19・4%増の312億3900万円、売上高が5・1%増の5705億2000万円とした。各々0・4%増の262億7700万円、2・3%増の5548億3700万円から引き上げた。

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