埼玉新聞

 

<新型コロナ>使用済みの注射針、別の人に使用 担当者、未使用のトレイに置いたか、腕に刺し気付く

  • 新座市役所=新座市野火止

 新座市は22日、新型コロナウイルスのワクチン接種を実施している市内の医療機関で、使用済みの注射針を誤って別の被接種者に使用した、と発表した。同機関の接種担当者が被接種者に使用した注射針を未使用のトレイに置いたことに気付かず、次の順番の被接種者にその注射針を使用したのが原因。市の新型コロナウイルスワクチン接種事業推進室は、「使用済みの注射針を使用した被接種者は今のところ、体調に変化はないが、感染症の有無の検査を実施するなど経過観察を行う」としている。

 同推進室によると、21日午前、同医療機関で、接種担当者が被接種者に対して使用した使用済みの注射針をキャップを付けて未使用のトレイに置いた。担当者が次の順番の被接種者にその注射針を使用して腕に刺した際、ワクチンが注入されていないため、使用済みの注射針であることに気付いた。同医療機関は未使用の注射針と使用済みの注射針は別々のトレイに置いていたが、トレイの距離が近かったため、接種担当者が無意識に未使用のトレイに置いたらしい。

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