埼玉新聞

 

国産鶏の丸焼き、秩父産炭火でこんがり 別所沼会館で期待の「ドラム缶バーベキューグリル」スタート

  • ドラム缶を真っ二つに切った手作り調理台の上で、丸ごと1匹の国産鶏が徐々に焼き上がっていく=さいたま市南区のヘリテイジ浦和別所沼会館

 丸ごと1匹の国産鶏が秩父産の炭火でクルクルこんがり―。ヘリテイジ浦和別所沼会館(さいたま市南区)は、手づくりの調理台を使った「ドラム缶バーベキューグリル」をスタートさせた。

 好評を博した牛サーロインステーキの食べ放題など、次々にアイデアを生み出している小松弘次支配人は「串刺しの鶏を目の前で丸焼きにする。楽しみながら、鶏肉の柔らかさを味わって」とPRしている。

 国産鶏は約2キログラム。別所沼の木々に囲まれた同会館の庭で、職員が串先のレバーを手で回転させながら約30分かけて焼き上げる。横たわったドラム缶の中には秩父産の炭がたかれ、金網の上には既に焼き上がった豚肉や野菜も。

 最初は真っ白だった鶏肉は、金網から10センチほどの高さで回転を重ねると、肉汁が滴り落ち、表面は徐々に茶色く覆われていった。

 調理台は同会館従業員の大里和夫さんの手作り。

 かつて同庭の設計も手掛けるなど、同会館を知り尽くした大里さんは「ドラム缶を半分の大きさに切り、2日間ほどかけて仕上げた。調理しやすい高さの調節などに苦労したが、鶏が焼き上がっていく様子を目の前で楽しんでもらえればうれしい」と、調理台の活躍に期待を込めている。

 国産鶏の丸焼きは10月末まで実施し、前日までに予約が必要。料金はコースで、1人4500円(ソフトドリンク2時間飲み放題。アルコール飲み放題は5千円)。小学生2千円、幼児千円(税別)。国産鶏1羽に加え、県産黒豚や、ホタテ、エビ、イカなどの魚介類、県産の各種野菜も付いている。

 予約や問い合わせは、同会館(電話048・861・5219)へ。

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