埼玉新聞

 

SNS話題「ほれ行け!アンポンタン」「きかんしゃトンマス君」突如出現 誰もいないうちにバンクシーぽく

  • 熊谷市三ケ尻地区の休耕田に作られたヒマワリ畑に現れた「アンポンタン」

  • 「トンマス君」

 熊谷市三ケ尻のヒマワリ畑に麦わらで作られた二つのオブジェが現れ、会員制投稿サイト「フェイスブック」や「インスタグラム」などSNSで話題となっている。

 オブジェはいずれも、高さ約170センチ、幅約1メートル。それぞれ「ほれ行け!アンポンタン」(三ケ尻東部揚水機場近辺)、「きかんしゃトンマス君」(ことぶき花ノ木保育園隣)と名付けられている。

 制作したのは市内在住の農業、中村大志さん(43)と菜穂子さん(44)夫妻。地元の動物病院が所有する耕作放棄地約20アールを借り上げ、まずヒマワリ畑を作った。菜穂子さんはインスタグラムで見た、北海道美瑛地区の「麦稈(ばっかん)ロール」の「笑顔のロールくん」のかわいさに触発され、「自分も作りたい」と挑戦。野菜作り用の麦わらロールを利用し作り上げた。

 「どうせ作るなら、あのバンクシーのように『いつの間に』と周囲にサプライズしたかった」と菜穂子さんはにっこり。目や眉毛など顔の部分はあらかじめ自宅倉庫でゴムチューブや自然素材の花器で作り上げ、現場の畑では人の姿が見えない時間帯に約30分間で仕上げた。

 「打倒コロナ!アンポンタンがやっつけるぞ」というメッセージ看板や消しゴムハンコのスタンプも手作り、子どもたちの人気となっている。

 親子で3日間続けて通っているという母親は、「来年も作ってほしい」と話していた。

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