埼玉新聞

 

特産物の梅を使用 埼玉・越生で梅酒づくりワークショップ インターンの学生ら参加、地域の魅力の発信を

  • 参加者に梅酒の作り方を教えるインターン生の小宮恵さん(中央)(温泉道場提供)

 観光地から地域の特産物の魅力の発信を―。越生町の複合型リゾート施設「BIO-RESORTHOTEL&SPAOParkOGOSE(オーパークおごせ)」で、インターンシッププログラムに参加する学生が担当したイベント「梅酒づくりワークショップ」が行われた。地域活性化とコロナ収束の願いを込めたこのイベントには、2日間で計12人が参加した。

 企画・実施を担当した淑徳大学3年生の小宮恵さん(20)。狭山茶スチームサウナなど地域の特産物を使用したイベントを展開する温泉道場に興味が湧き、同社が運営するオーパークおごせでのインターンの参加を決めた。全部で10日間のプログラムのうち、イベントの企画の発案から実施までに与えられた期間は7日間。小宮さんは、地域の特産品を発信することを目的にイベント内容を練っていった。

 「梅酒が出来上がる経過を観察しながら、思い出に浸ることができる」と立案した企画は、地元の特産の梅を使用した「梅酒づくりワークショップ」。瓶には、梅酒が出来上がった時に安心してお酒が飲めるように、参加者が新型コロナウイルス感染拡大の収束を願って書いた絵馬を掛けられるようにした。

 イベント当日には、梅酒ができるまでの期間、施設で梅瓶を保管し、その間に地元の春日神社神主が梅酒瓶に祈祷(きとう)をするサービスも用意。6人がそのサービスを希望したという。

 「会話のキャッチボールの中から新しい企画が生まれることを知ることができた」と振り返る小宮さん。「社会性、季節性、独自性…。イベントにはさまざまな要素を取り入れることが必要で、1人で考えるのは難しい。周りの人と意見を出し合ってみることで前に進むことができると分かった。この経験を大事にしていきたい」と力強く語った。

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