埼玉新聞

 

<新型コロナ>妊婦とパートナーへのワクチン優先接種、埼玉県内の自治体で相次ぐ 行田市は受験生も

  • 妊婦にワクチン優先接種

 新型コロナウイルスの急激な感染拡大を受け、妊娠中の感染リスクを考慮し、妊婦とパートナーへのワクチン接種を優先的に行う自治体が埼玉県内で相次いでいる。行田市は受験生も対象に加える。

 鴻巣市は23日、優先接種対象者に「お知らせ」を発送した。同市によると、優先接種対象者は妊婦約400人とパートナー。到着次第、妊婦には予約サイト、電話で直接予約してもらう。パートナーは新型コロナワクチン接種推進チーム(電話048・543・1562)に電話連絡し、予約する。ワクチンはいずれも米国ファイザー社製。

 行田市は24日、市独自の優先接種の対象に妊婦と受験生を追加すると発表した。ワクチン未接種者で、市からクーポン券(接種券)が発送されている人が対象。妊婦は申し出の必要がなく、妊娠届を提出し、出産していない224人(20日現在)に対して接種予約の案内を今週中に発送する。受験生は中学や高校、大学などを本年度に受験する人が対象で、電子申請・届け出サービスによる申し出を27日から受け付け開始。申し出順に接種予約の案内を発送する。いずれも9月上旬から接種可能となる見込みという。

 久喜市は24日、市内に住む妊娠中の出産予定者約500人を対象に、優先的に接種を実施すると発表した。会見で明らかにした。準備が整い次第予約を開始、9月下旬に集団接種で対応する予定。若年層の接種が10月以降になることを踏まえ、出産予定者の接種を優先的に前倒しする。

 白岡市も24日、市内で出産予定の妊婦約200人を対象に、新型コロナワクチン接種を優先的に実施すると発表した。会見で明らかにした。10月以降に出産を予定している市民が対象。今後対象者に通知した上で、8月30日から予約を受け付け、早ければ9月1日から個別接種を実施できるよう対応する。

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