埼玉新聞

 

<高校野球>浦和学院・森監督、30年間の監督生活に幕 ウラガクで戦う誇り説く「負けても堂々と」

  • 厳しさと愛情と 選手ら、勇退の森監督に感謝

 浦和学院と歩んだ30年間の監督生活に幕を下ろした。今大会での勇退を表明している森監督は、「甲子園で1勝する厳しさを改めて知った」と実感を込めた。

 春夏合わせて甲子園に22度出場し、通算28勝を積み上げた。1991年8月、27歳で監督に就任し、初めて指揮を執った秋季県大会で優勝。翌92年春の選抜大会では、チームとしても初出場で4強入り。その後、2013年の選抜大会で初制覇を成し遂げた。

 選手たちは指揮官について、「親のように育ててくれて、厳しさの中に愛情があった」と口をそろえる。森監督は「甲子園に導いてくれた選手には感謝しかない」と語る。試合終了後、ベンチ前で涙を流す選手たちに「負けても堂々と前を向け」と、ウラガクの選手として戦う誇りを説く姿があった。

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