埼玉新聞

 

<東京パラ>朝霞で聖火フェス、埼玉17市町村から集めた火つなぐ 知事「素晴らしい共生社会を目指そう」

  • 最終聖火ランナーの3人により点火された聖火皿=19日午後、朝霞中央公園陸上競技場

 東京パラリンピック聖火フェスティバルが19日、朝霞市の朝霞中央公園陸上競技場で開催され、県内17市町村から集めた埼玉のパラリンピック聖火を134人のランナーがつないだ。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止された公道リレーの代替措置として、同競技場で約6キロのリレーが行われ、関係者ら約400人が来場した。

 ゴール後、聖火台にともされた火は、東京五輪の競歩日本代表、岡田久美子さん=上尾市出身=の出立宣言を受け、最終地の東京都に向かった。

 同日朝にはトーベ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園(飯能市)や世界無名戦士之墓(越生町)など4カ所で採火が行われた。同競技場に集められた各地の火は、17市町村の首長ら代表者が炬火(きょか)台にともした。

 その後、公道走行が予定されていた幸手市、蓮田市、白岡市、川島町、入間市、朝霞市の順に代替リレーを実施。パラリンピックの共生社会の理念をイメージし、初めて会う数人の聖火ランナーが息を合わせて走った。

 一方で、当初予定したランナー141人のうち、数人が参加を辞退した。

 出立式では、最後のランナー3人が聖火皿に点火。大野元裕知事は「パラリンピックを機に素晴らしい共生社会を目指して共に努力しようではないか」とあいさつした。

 出立者の岡田さんは東京五輪を「舞台に立ててうれしい気持ちでいっぱい」と振り返り、パラリンピック選手に「頑張ってほしい」とエールを送り、聖火の出立を宣言した。

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