埼玉新聞

 

学習塾あきらめていた子へ「オンライン校」、トーゼミグループが開校 字が読めない端末の子も…見事解決!

  • 授業を行う講師(トーゼミオンライン校提供)

 県内で学習塾「トーゼミ」などを展開するトーゼミグループ(鶴ケ島市藤金)は、動画とライブ動画を掛け合わせて授業を行う「トーゼミ オンライン校」を開校した。さまざまな理由が原因で通塾できない子どもたちにもサービスを届けることが目的で、中学1、2年生の数学と英語限定。

 コロナ禍を皮切りに、学校や学習塾などで導入されているオンライン授業。オンライン会議システムなどのサービスを使用すれば、自宅で教師や講師と双方向の授業を受けることができることから、教室までの移動時間がかからないなどのメリットは多い。

 それでも「(オンライン授業を)本格導入するためには解消すべき課題もあった」と話すのは、トーゼミオンライン校の石田朋彦校長。これまで、トーゼミでも、各教室で必要に応じてライブ動画のオンライン授業を取り入れてきたが、解消すべき課題の一つとして、授業に参加する生徒の端末によっては、講師が授業内で使用する資料などの字が読めないことだったという。

 この課題を解消しようと同校ではライブのみでの授業展開ではなく、同塾で単元ごとに作成した導入動画を用意。巻き戻しや一時停止はもちろん、何回でも視聴ができることから自分のペースで基礎を理解した上で、その後に設けられているライブ授業へとつなげられるようカリキュラムを組んだ。

 宿題やノート、確認テストのチェックもオンライン上で行い、生徒の習熟度の把握にも力を入れる同校。石田校長は「自宅近くに学習塾がなかったり、部活動で通塾が難しくて諦めていた子どもたちにも授業を届けることができたら」と力を込める。

ツイート シェア シェア