埼玉新聞

 

<新型コロナ>大宮のクラスター、病院や駐屯地で新たな感染者 埼玉で1人死亡…過去最多の1800人感染

  • 埼玉県庁=さいたま市浦和区高砂

 埼玉県などは14日、新型コロナウイルスに感染していた80代男性1人が死亡、新たに1800人の感染を確認したと発表した。3日連続で過去最多を更新した。新規感染者の内訳は県発表が1195人、さいたま市263人、川口市213人、川越市39人、越谷市90人。

 これまでに確認された感染者は7万4669人(チャーター便帰国者含む)、死者は859人(14日午後6時現在)。

 13日午後9時時点の重症者は111人、感染者の入院は1177人、宿泊療養624人、自宅療養1万3059人。退院・療養終了は5万2552人。

 県によると、県管轄で詳細が判明したのは、前日午後分を含め未就学児~90代男女1070人。年代別では20代が257人(24%)で最も多く、40代195人(18・2%)、50代171人(15・9%)と続いた。

 これまでに感染が報告されている県内学校では新たに10代女子学生1人が感染し計24人になった。ワクチンを2回接種済みは20~90代の39人で、いずれも重症化していない。会食で感染したとみられるのは10~60代の男22人。県感染症対策課は「感染機会減少のため、帰省や旅行の中止、マスクなしの会食を避けるなど、基本的対策の徹底を」と呼び掛けた。

 さいたま市によると、感染が判明したのは10歳未満~90代の男女263人。50代までで9割を占め、家庭内感染が48人だった。中等症は12人。クラスター(感染者集団)関連では、大宮双愛病院で入院患者2人の陽性が新たに判明し、感染者数は計17人となった。患者2人はいずれも中等症。陸上自衛隊大宮駐屯地で新たに隊員1人の感染が判明し、感染者数は計47人となった。市内高齢者施設に入居していた80~90代の女性4人の感染が判明。同じフロアの入居者とみられ、調査を進める。このうちの2人を含め、8人がワクチンを2回接種していた。

 川口市によると、感染が判明したのは10歳未満~80代の男女213人。今月7日の156人を上回り過去最多を更新した。家庭内感染が47人だった。ワクチンを2回接種して感染したのは10人。

 川越市によると、感染が判明したのは10歳未満~60代の男女39人。

 越谷市によると、県内医療機関に入院していた80代男性が12日に死亡した。感染が判明したのは10歳未満~70代の男女90人。

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