埼玉新聞

 

<新型コロナ>カラオケ、会食、接待飲食店…埼玉1200人感染 児童生徒や教諭、ワクチン接種した人も

  • 埼玉県庁=さいたま市浦和区高砂

 埼玉県などは4日、新たに新型コロナウイルス1200人の感染を確認したと発表した。1日当たりの感染者数としては3日の1053人を上回り過去最多を更新した。新規感染者の内訳は県発表が652人、さいたま市290人、川口市142人、川越市53人、越谷市63人。

 これまでに確認された感染者は6万855人(チャーター便帰国者含む)、死者は851人(4日午後6時現在)。

 4日午後9時時点の重症者は64人、感染者の入院は995人、宿泊療養610人、自宅療養6510人。退院・療養終了は4万9349人。

 県によると、変異株感染者は7月26日~8月1日の1週間で未就学児~90代以上の男女1575人。いずれも海外渡航歴はなく、デルタ株に感染しているとみられ、ゲノム解析を進める。変異株PCR検査実施率は38・3%で、陽性率は73・8%(前週47・4%)だった。県は「ほぼデルタ株に置き換わったと言える。アルファ株より置き換わりのスピードが速く、感染力の強さが要因と思われる」と説明した。

 県管轄で詳細が判明したのは未就学児~90代の男女605人。クラスター(感染者集団)関連では、県内の障害者福祉施設で職員5人、入所者6人の感染が分かり、同施設の感染者は計18人になった。会食で23人、接待を伴う飲食店で1人、カラオケで3人が感染したとみられている。また、ワクチンを接種済みの高齢者17人が感染した。

 県教育局によると、南部地区と北部地区の県立学校で児童生徒2人、西部地区と東部地区の県立学校で30、50代の教職員男女2人が感染した。

 さいたま市によると、感染が判明したのは10歳未満~80代の男女290人。7月31日日の247人を上回り、同市の過去最多を更新した。200人を超えたのは5回目。20代が最多の83人だった。7人が中等症。家庭内感染が56人で、感染経路の調査中は214人に上っている。クラスター関連では南区の認可保育施設で園児1人の陽性が判明、感染者数は計10人となった。

 川口市によると、感染が判明したのは10歳未満~50代の男女142人。過去最高の人数で、市保健所は「増加傾向にあることは間違いない」とみて警戒を強めている。年生層別では20代が最多。

 川越市によると、感染が判明したのは10歳未満~70代の男女53人。市内在住の50人のうち、19人は家族や職場、学校などに陽性者がいた。31人は感染経路不明。

 越谷市によると、感染が判明したのは10歳未満の未就学~70代の63人。うち3人が中等症で入院している。

ツイート シェア シェア