埼玉新聞

 

<東京五輪>アーティスティックスイミング柳沢明希に声援、母校の栄東高恩師「誇り。集中力ピカイチ」

  • 柳沢明希選手の五輪出場を祝う懸垂幕(左端)=さいたま市見沼区の栄東中学・高校

 東京五輪のアーティスティックスイミング(AS)チームの競技は6、7日、東京アクアティクスセンターで行われる。さいたま市出身の柳沢明希(あかね)選手(22)=アテナアクアメイツ=が、日本代表8人のメンバーの一人として、五輪に初出場する。母校の栄東高校の恩師は「悔いなく演技をしてほしい」と声援を送っている。

 柳沢選手は栄東中学・高校卒業生で初めての五輪選手。小学生時代からASを始め、2019年に日本代表入りして、同年の世界水泳選手権で4位に入賞している。

 栄東高校時代はASの練習に明け暮れながら、所属する水泳部の練習にも参加。背泳ぎが得意で、2年時には関東高校大会のメドレーリレーに出場した。水泳部顧問の丸光弘教諭(40)は「(ASの)練習がないときは部活の練習に参加していた。タフで気持ちの強い子だと感じていた。東京五輪に向けて頑張ってきたので、悔いのない精いっぱいの演技をしてほしい」と語る。

 進学校の栄東高で、文字通り文武両道の生徒だったという。2年生の時の担任だった根岸晃教諭(57)は面談時のことが強く印象に残っている。練習で自宅学習ができないため授業で完結させたいと話し、「授業中の集中力はピカイチだった」。協調性があり友人も多く、核になっていた生徒の一人だったという。「栄東で初めての五輪選手。名誉、誇り」とたたえる。

 柳沢選手は自筆サイン入りのチームのタオルを母校に送った。3年生の時の担任だった大瀧裕介教諭(38)は「コロナ禍で、気持ちだけでもということだった。プライベートは普通の高校生で、練習をストイックに取り組んでいた」と振り返る。

 会場で応援したかったが、無観客開催となり、テレビ観戦で応援する予定の大瀧教諭は「いい結果になればと思うが、こういう状況なので、体調に気を付けてほしい。無事に演技を終えて、笑顔を見られれば満足です」と話している。

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