埼玉新聞

 

<新型コロナ>埼玉510人感染で危機的…前週の1・5倍以上、急増の原因は 園児ら陽性、職場も広がる

  • 埼玉県庁=さいたま市浦和区高砂

 埼玉県などは22日、新たに510人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。500人を超えるのは、582人で県内過去最多だった1月16日以来、約半年ぶりで過去3番目の多さ。新規感染者の内訳は県発表が332人、さいたま市83人、川口市43人、川越市33人、越谷市19人。

 これまでに確認された感染者は5万1086人(チャーター便帰国者含む)、死者は845人(22日午後6時現在)。

 22日午後9時時点の重症者は30人、感染者の入院は732人、ホテル療養523人、自宅療養1365人。退院・療養終了は4万6768人。

 県全体の1日当たりの感染者数は前週木曜日に比べ約1・55倍の増加となった。川南勝彦県感染症対策幹は「危機的状況」と説明。「人の流れが多いことやデルタ株(インド株)の拡大も感染者急増の一因と考えられる。東京由来も約25%いる」とし、不要不急の外出を控えるよう、強く呼び掛けた。

 さいたま市によると、感染が判明したのは未就学児の10歳未満~80代の男女83人。うち障害者の就労支援施設の20代と30代の女性職員が新たに感染。同施設では、職員と利用者の計38人にPCR検査を行い、計8人の陽性を確認した。また、市内で別々の保育園に通う女児と男児の陽性が判明した。

 川口市によると、感染が判明したのは10歳未満~60代の男女43人。公立保育所の職員が新たに感染した。同所は、24日から当分の間、臨時休所する。

 川越市によると、10歳未満~60代の男女33人が感染。このうち19人は家族、職場に陽性者がおり、親子が4組10人、14人は感染経路不明。

 越谷市によると、感染が判明したのは10~70代の男女19人。消防局の50代男性職員が新たに感染した。

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