埼玉新聞

 

ヤオコー、埼玉・ふじみ野に3店舗目を開業 子育て世帯に照準、豚肉販売に注力 女性客へはスイーツ強化

  • ヤオコーが21日に開業した「ふじみ野大原店」。子育て世帯層を中心に支持獲得に努める=21日、ふじみ野市大原

 ヤオコー(川越市)は21日、ふじみ野大原店(ふじみ野市)を開業した。同市や川越市南東部へのドミナント戦略の一環。ふじみ野市内は3店舗体制となる。

 半径3キロ圏内の世帯数は8万7千世帯で、多く住むとみられる40代の4人家族の子育て世帯をターゲットに想定。子育て世帯で動きが多い焼き肉関連では、豚肉の販売に注力する。主婦ら女性客の来店動機の向上へ自社の他店舗では取り扱いが少ないスイーツなどを投入。商圏内需要を着実につかみ、初年度売り上げは16億円を目指す。

 ふじみ野市役所に近接のイトーヨーカドーの跡地への開設で、売り場面積は2150平方メートル、取り扱い商品数は1万4千点。近隣にはイオンタウンなど大型商業施設が複数出店するが、差別化へ強みの品ぞろえと料理メニューの提案に注力する。

 子育て世帯の需要が高い豚肉では新店から豚焼き肉の売り場を設ける。もう一品の位置付けから主要購入品目としての需要喚起を進める。既存店でも人気の精肉の大容量パックも値ごろ感を訴求して販売する。関連する野菜と合わせたメニュー提案も推進する。

 女性客の取り込みへスイーツ面を強化。人気アイスブランド「ハワイアンホースト」の商品を投入したほか、冷凍スイーツの取りそろえに注力。店内手作りスイーツで一部店舗のみで販売の「ビスタチオのタルト」を扱う。女性従業員のアイデアなどを生かした取りそろえで、支持獲得につなげる。

 このほか近隣ではペットを飼う世帯が多いと分析し、関連商材も充実させた。

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