埼玉新聞

 

<ランチ>一押しは元祖塩焼鰻丼 埼玉・大宮、う匠山家膳兵衛 塩味のウナギ、本来のうま味残しさっぱりと

  • 元祖塩焼鰻丼

  • 店長の大村祐介さん

 大宮駅東口にある1872年創業の老舗うなぎ店「山家」からのれん分けし、2007年11月に開業した。系列店がさいたま新都心にもある。

 一押しメニューはウナギをタレでなく塩で食べる「元祖塩焼鰻(うなぎ)丼」(税込み2695円)。焼き肉や焼き鳥の塩味と同じ発想から、ウナギで試したらどうかと約25年前に考案した。

 川魚独特の臭みをなくし、うなぎ本来のうま味を残すため、焼き方や蒸し方で何度も試行錯誤を重ねた。山口県の天然塩にこだわり、そのまま食べると、さっぱりした味わい。程よく脂の乗った肉厚のウナギはとろける軟らかさで、刻んだ大葉とゴマが乗った白飯との相性も抜群だ。小鉢のゆずこしょうを付けるとピリッと辛く、また違った“大人の風味”を楽しめる。

 うなぎ以外の創作料理もあり「豆腐と野菜の鰹だしジュレ」「鮪とアボガドの湯葉巻」など「固定観念にとらわれない料理を提供したい」と店長の大村祐介さん(38)。希少な日本酒や焼酎も数多く取りそろえ、自分へのご褒美として利用する人も多い。

 今月28日は土用の丑(うし)の日。大村さんは「ウナギは免疫力アップの効果もある。真心込めたおもてなしでお迎えするので、特別な時間を過ごしてほしい」と話している。

【メモ】う匠山家膳兵衛

 さいたま市大宮区錦町630ルミネ4階(電話048・644・3619)。営業時間は午前11時~午後8時。ランチメニューはうなぎきんぴら丼(1595円)、うな茶漬け(1485円)など。

ツイート シェア シェア