埼玉新聞

 

ヤオコーも大河「青天を衝け」を盛り上げ 埼玉・深谷産の農産物の販売会、お薦め料理のレシピも配る

  • ヤオコーが県内10店舗で実施した深谷市産野菜の販売会。特定の自治体の販売会開催は初めて=ヤオコー蕨錦町店

 ヤオコー(川越市)は12、13の2日間、県内の一部店舗で深谷市産の農産物の販売会を開いた。県産農産物の認知度向上を図りながら、地産地消を促すための企画。県フェアとして県産青果の販売会を実施した実績はあるが、今回のように特定の自治体との販売会実施は初。同市出身の明治期の実業家渋沢栄一が題材のNHK大河ドラマ「青天を衝(つ)け」を盛り上げる意味も込めて実施した。

 県、同市、JA全農さいたま、JAふかや、JA埼玉岡部が協力。県産食材の訴求に向け、定期的にJAらと情報交換する中で、実現に至った。同市と熊谷市の一部店舗のほか、広域からの来店が多い県南部のさいたま市や蕨市、所沢市や草加市などの店舗、計10店で実施した。

 売り場は多くの来店客が通るメイン入り口そばに設置。色鮮やかなナスやトマト、トウモロコシ、キュウリなど今が旬の10品目程度が扱われた。トマトはJA埼玉岡部のオリジナルブランド「うまかんべェー」が並んだ。視覚に訴えることを意識して並べたり、販売する野菜を使ったヤオコーお薦め料理レシピを配るなど、従来より推進する各店独自の集客、販促策「個店経営」を意識した売り場づくりに努める店舗もみられた。

 取り組みは、今回の実績などを分析しながら、9月と「深谷ネギ」など主力の冬野菜が出回り始める12月に開催予定。規模や実施店も改めて検討する。11月に県誕生150周年の節目を迎えることから、同月も実施する予定。

 県展開の「埼玉150周年記念事業パートナー」を務める。その一環で周年企画も実施する予定。ヤオコーは「引き続き県民生活を豊かにすることで、地域の発展に寄与していきたい」としている。

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