埼玉新聞

 

丸広川越店の屋上遊園地、「エンジョイ広場」に生まれ変わる 戻ってきた神社 憩いの空間に「うれしい!」

  • 屋上にリニューアルオープンした「エンジョイ広場」。中央奥が民部稲荷神社=9日、丸広川越店

 丸広百貨店川越店(川越市新富町2丁目)の耐震補強工事に伴い2019年9月に閉園した屋上遊園地「わんぱくランド」の跡地に9日、多目的屋上広場「エンジョイ広場」がリニューアルオープンした。緑鮮やかな人工芝に張り替えられ、買い物客の憩いのスペースとして開放される。

 エンジョイ広場は7階屋上の屋外スペースで人工芝ゾーンにベンチを配置し、耐震工事を受け移設していた「民部稲荷神社」が鎮座する。季節に合わせたイベントや展示、催事などを行うフリースペース「エンジョイホール」を併設する。

 民部稲荷神社は元々、梵心町(現在の新富町2丁目)の梵心山にあったが、荒廃したため近くの川越八幡宮境内に移された。その後、梵心山に再建されたが、同地に丸広川越店が1964年開業し店舗屋上に遷座されたという。相撲好きなキツネが「民部」と名乗り、人に化けたという伝説があり、足腰の健康に御神徳があるとされている。

 同店は「丸広川越店の守り神である民部稲荷神社も戻ってきた。わんぱくランドに負けないぐらい、買い物客の思い出の地になってほしい」と話している。

 オープン初日、エンジョイ広場に一番乗りした市内の夫婦は「また屋上が開放されて良かった。3歳の長女が遊べるような施設ができてうれしい」と話していた。

 リニューアルオープン記念として、9日からエンジョイホールで民部稲荷神社の歴史の紹介や、丸広川越店の懐かしの風景を写したレトロ写真展、川越氷川神社や川越八幡宮など市内神社のパネル展などを開催している。

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