埼玉新聞

 

<新型コロナ>待ち望んだ接種に一安心、埼玉で大規模接種始まる スムーズな流れに驚き

  • 県が開設した大規模接種会場で新型コロナウイルスワクチンを接種する高齢者=1日午前、さいたま市(代表撮影)

 1日に初日を迎えた埼玉県高齢者ワクチン接種センター(さいたま市浦和区)には、県内各地から約500人の接種希望者が足を運んだ。待ち望んだ接種を受けた高齢者らは一安心。待ち時間も短く「スムーズだった」と笑顔を見せた。

 警備員によると、接種が始まる午前9時前には会場前に10人ほどの列ができたという。

 予約開始日の5月25日に息子が予約してくれたという三郷市の男性(74)は「注射は痛くも何ともなかった」と涼しい表情で語った。午前11時の予約に余裕を持って45分前に到着し、待ち時間のために本も持参したが、待機時間は長くはなかったという。妻は三郷市で予約を済ませたが、「高齢者に優先接種と言いながら県はインターネット予約のみというのはどうなのか。団地に住む独居老人が心配だ」とつぶやいた。

 さいたま市見沼区の女性(77)は「本当に打ったのか分からないくらい一瞬だった」と笑顔を見せた。自治体の電話窓口は「何度電話してもつながらず、がっかりだった」と振り返り、県の受け付け開始直後に予約をしてくれたという娘に「ありがたい」と感謝の言葉を口にしていた。

 新座市の78歳と74歳の夫妻は、予約をした娘に付き添われて訪れた。接種を受けた2人は口々に「痛くなかった」「(看護師が)上手だったのだろう」と話し、娘も「待ち時間もなくスムーズだった」と明かした。

 スマートフォンを通じて自分で予約したという川口市の男性(69)も「注射は痛くなく、接種の流れがスムーズでびっくりした。さすが埼玉県の会場だと思った」と満足そうに振り返った。

 一方、さいたま市桜区の女性(75)は「(地元自治体の)近くの会場で1回目の予約だけ取れたが、2回目を予約しようにもどこもいっぱい」と説明。「県の会場なら早く2回打てるのか、近くだから聞きに来た」と話したが、係員に促されて自転車で会場を後にしていた。

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