埼玉新聞

 

<新型コロナ>ホタテ原料のアルカリ除菌水、ウイルスへ効果あり 埼玉・行田の会社が開発

  • 新型コロナウイルスへの抗菌効果が認められたアルカリ除菌水「ユニウォッシュ」を手にするユニワイドの今田吉行社長

 食品包装資材卸売業を手掛けるユニワイド(行田市)は、販売中のホタテ貝殻が原料のアルカリ除菌水「ユニウォッシュ」が第三者機関による新型コロナウイルスへの効果試験で高い抗菌効果が認められた、と発表した。

 同社によると、新型コロナに効く除菌水は例が少なく、関東圏では初だという。アルコール消毒液に代わる商品として、日常生活での使用のほか、食品工場、介護施設、運送業界など法人の需要の掘り起こしを進める。

 廃棄されていた国産のホタテ貝殻を特殊焼成したカルシウムと純水のみを使用した除菌水。アルコール化学物質等は不使用で無臭。pH値12以上のアルカリ性で、菌やウイルスの生息はほぼ不可能とされる。

 室内のドアノブや蛇口などに吹きかけたり、マスクに直接スプレーして使うのが有効だという。

 同社によると、3月に行われた特定非営利活動法人バイオメディカルサイエンス研究会(東京都)の液体検体の新型コロナウイルスへの効果試験で、ユニウォッシュは99・96%と高い不活化率を示し、顕著な抗ウイルスを証明した。

 2017年に発売を始めた当初から、インフルエンザウイルス、ノロウイルス、大腸菌、黄色ブドウ球菌などウイルスや菌全般で高い抗菌効果があることが公的機関の試験で認められていた。

 新型コロナの感染が続き、日頃の予防対策でアルコール消毒による手荒れや刺激臭に悩む人も多い。今田吉行社長は「天然由来成分100%で環境に配慮した商品。SDGs(持続可能な開発目標)の観点からも次世代型除菌水として世に広めたい」と話している。

 300ミリリットル入り1千円。100ミリリットル入り600円。業務用の20リットルで1万3千円(いずれも消費税別)。

 問い合わせは、ユニワイド(電話048・553・7831)へ。

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