埼玉新聞

 

偶然!雨なのに散歩したがる犬…連れていくと行方不明者がいた 埼玉県警、飼い主を表彰 犬におもちゃ贈る

  • 愛犬「ぶんた」君を抱く斉藤三重子さんと川辺守署長

 寄居署(川辺守署長)は、行方不明者の早期発見と保護に貢献した同町在住の自営業、斉藤三重子さん(59)に感謝状を贈呈した。

 同署によると、斉藤さんは4月17日午前8時20分ごろ、寄居町三ケ山地内で、愛犬と散歩中、雨でも傘を差さず、靴も履かずに歩いている高齢男性を見つけて声を掛け、付近のあずまやに同道し、警察官が到着するまで男性の安全を愛犬と一緒に確保したという。

 愛犬は雄のトイプードルで名前は「ぶんた」12歳。雨の日は散歩に行かないが、この日は行きたそうにしていたため、いつもの散歩コースに車で出掛けたという。

 男性は90代。斉藤さんが「迷子になったのですか」と声を掛けると、男性も「うん」と答えたという。車の中にあったタオルで男性の汚れた服を拭きながら、警察官の到着を持った。男性は自宅から1・1キロ離れた場所で保護された。

 「ぶんた」にも犬専用のおもちゃが贈られた。感謝状を手にした斉藤さんも「偶然の出来事。『ぶんた』が、おじいちゃんに巡り合わせてくれました」と話していた。

ツイート シェア シェア