埼玉新聞

 

冷たいうどんを温かい肉汁でどうぞ 肉汁うどん、埼玉の優良加工食品で大賞 うどん大県、埼玉のPRに

  • 「第1回Made in SAITAMA優良加工食品大賞」で大賞を受賞した、岩崎食品工業の県産小麦を用いた「埼玉名物肉汁うどん」

 県産の農林水産物を用いて加工食品を製造、販売する県内の食品加工事業者を表彰する「第1回Made in SAITAMA優良加工食品大賞」で、蓮田市の岩崎食品工業が、県産小麦を用いた「埼玉名物肉汁うどん」が評価され、最高賞の大賞を受賞した。

 “うどん大県”の埼玉を広くPRするために開発した商品。うどんは県産小麦「あやひかり」を使い、多加水でこねた生地を1日半かけて低温調湿乾燥。うどんを冷たくしめて、温かい肉汁につけて食べる。乾麺なのに生うどんのように滑らかな喉越しで、食感ももっちりしている点などが評価された。

 自社店舗「翁の郷」や東北自動車道蓮田サービスエリアなどで販売するほか、商品化以来、取扱店が増えている点も評価につながった。

 神田広人社長は「温かい汁に冷たい麺を一年を通して食べる県特有の食文化をPRしたいと思い商品化した。さらに“うどん県埼玉”を訴求したい」と語った。

 大賞に次ぐ優秀賞には県産大豆の「青山在来」を使った「霜里きぬ豆腐」を製造、販売する「とうふ工房わたなべ」(ときがわ町)が選ばれた。特別賞には弓削多醤油(坂戸市)が製造の、県産サツマイモの干し芋の切れ端を有効活用して、しょうゆ麹を混ぜ合わせて作る「時の鐘しょうゆ」が選ばれた。

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