埼玉新聞

 

「ボコボコにするから」は「愛情表現」…ボビー・オロゴンが主張 弁護側「寛大な判決を」/さいたま地裁

  • ボビー・オロゴン容疑者

 妻の頬を指で突いたとして、暴行の罪に問われた、千葉県御宿町、タレントのボビー・オロゴン(本名・近田ボビー)被告(55)の第2回公判が22日、さいたま地裁(一場修子裁判官)で開かれ、検察側は罰金10万円を求刑、弁護側は寛大な刑を求めて結審した。判決は5月13日。

 被告人質問で妻の頬を指で突いた理由について問われたボビー被告は「彼女が自分を怒らせようとしていると感じたので、落ち着かせたかった。暴力的な意味でやったわけではない」と説明。「ボコボコにしてやる」と言ったことについても「自分の口癖で愛情表現」と述べた。

 検察側は論告で、「かねてから家族に支配的な態度で接していた被告が、自宅のガスの元栓を閉めた行動について妻に指摘され、口論になった」と主張。妻に恐怖を感じさせるような言葉とともに暴行を加えた点も「単なる暴行と比べて悪質」として、罰金10万円を求刑した。

 弁護側は「夫婦げんかを制止するための行為だった」として、「寛大な判決を」と求めた。

 起訴状などによると、ボビー被告は昨年5月16日、埼玉県さいたま市内の自宅で、「ボコボコにするから」などと言って、指先で妻の頬を突く暴行を加えたとされる。

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