埼玉新聞

 

<新型コロナ>星野学園でクラスター発生、保育園も…埼玉233人感染 感染対策十分のパン工場もクラスター

  • 埼玉県庁=さいたま市浦和区高砂

 埼玉県などは22日、新型コロナウイルスの感染者を新たに233人確認したと発表した。感染者の内訳は、県発表が126人、さいたま市31人、川口市45人、川越市13人、越谷市18人。2度目の緊急事態宣言が解除された3月22日以降、2日連続で最多となった。

 これまでに確認された感染者は3万6237人(チャーター便帰国者含む)、死者は735人(22日午後7時現在)。

 同日午後9時時点の重症者は33人、感染者の入院は504人、ホテル療養57人、自宅療養614人。退院・療養終了は3万3543人。

 県によると、22日に詳細が判明したのは未就学児~90代の男女106人。クラスター(感染者集団)関連では、新たに県内の障害者施設で関係者5人が感染した。また、これまでに複数の感染者が確認されている県内の学校2カ所で、それぞれ10代の男子学生1人が感染した。

 さいたま市によると、感染が判明したのは10歳未満~70代の男女31人。60代男性は市立小学校の教職員で、保健所から検査対象者とされた同僚1人は陰性だった。従業員18人が陽性だったとして、伊藤製パン岩槻工場(岩槻区末田)でクラスターが発生したと認定した。12日に60代男性の陽性が分かり、全従業員501人にPCR検査していた。18人中9人は寮で生活し、3人は整体師の資格を持つ陽性者1人からマッサージを受けていた。保健所によると、工場内の製造ラインは感染対策が十分取られていたという。同社の発表では、22日現在で45人の陽性者が確認されている。

 川口市によると、10歳未満の未就学男児から90代の無職女性まで45人の感染が確認された。市内2施設でクラスターが発生し、デイサービス「アースサポート東川口」で13日から21日の間に計20人(利用者13人、職員7人)、民間保育園で16日から21日までに計8人(園児1人、保育士ら従業員7人)の感染が確認された。

 川越市によると、10歳未満~90代の男女13人の感染が判明。市内の星野学園中学校・星野高校で市管轄外も含め生徒14人、教諭1人の感染が確認され、クラスターが発生したと認定した。

 越谷市によると、感染が判明したのは、10~70代までの男女18人。

ツイート シェア シェア