資生堂ジャパンは、資生堂の美容部員「ビューティーコンサルタント（BC）」が、美容に関する電話での相談に応じるサービスを行っている。同社関東・信越支社の担当者は「電話相談は、メールやSNS（会員制交流サイト）などの活字とはまた違った気軽さで、臨場感を持ったご対応をお届けできると思っている」と話している。

　資生堂が昨年11月、1500人の18～69歳の女性を対象に行ったWEB調査によると、約7割の人が「コロナ禍で人との会話が減った」と答えたという。電話相談サービスは、外出自粛やテレワークなどの新しい生活様式で失われつつある会話でのコミュニケーションを大切にしながら、非接触であっても充実したカウンセリング体験を提供しようと始まった。

　昨年6～12月に行った試験展開では、「肌の状態が変わった気がする。スキンケアの見直し時か」「新しい口紅が欲しいが、質感や色のアドバイスが欲しい」など800件以上の相談が寄せられた。

　9割以上の利用者が女性であったものの、中には男性の相談者も。担当者は「美容に興味はあるが、人目を気にして店頭で相談ができないという男性や、身なりを整えて店頭にいくのが面倒くさいという方でも気軽にお使いいただけるサービス」と、利用者の広がりにも期待を寄せる。

　3月上旬から本格的に導入された同サービスでは、経験豊富で確かな美容知識を兼ね備えていることに加え、電話対応専門の研修を終えたBCを試験展開時から増員して任用。利用者、一人一人の最適な美容法や商品購入の提案、商品購入前のアドバイスなど店頭さながらのカウンセリングサービスを展開していく。

　同サービスの利用は（電話0120・4710・82または電話0120・4710・87）へ。