埼玉新聞

 

女性転落、深い池に…目撃した教諭「母に似ている」、飛び込んで救出 女性は母とは別人、教諭の思い

  • 感謝状を受け取る赤石沢英安さん(右)と田中敬署長=1日午後1時半ごろ、深谷署

 池で溺れていた高齢女性の人命救助に貢献したとして、埼玉県の深谷署は1日、深谷市の東京成徳大学深谷高校教諭、赤石沢英安さん(61)に感謝状を贈った。

 同署によると、赤石沢さんは3月20日午前5時半ごろ、同市西島5丁目の公園内を犬と散歩中、80代女性が水深約1~2メートルの池に落ちたのを目撃。最初は備え付けの救命浮き輪で救助を試みたが、女性の反応が無かったため、服のまま池の中に飛び込み、女性を抱きかかえて救出した。女性は駆け付けた警察官に保護され、一命を取り留めた。

 感謝状を受け取った赤石沢さんは、溺れていた女性が自分の母親(83)に似ていたことから、迷わず池に飛び込んだという。「母は一人暮らしをしているが、近所の人に支えられ、毎日を無事に過ごしている。私も、母の近所の方と同じように高齢の方の助けになれてよかった」と話した。

 同署の田中敬署長は「早朝の寒いところ、そして水深が深い危険な池での勇敢な救助に感謝したい」と称えた。

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