埼玉新聞

 

絞りたてモンブランに炙り味噌みたらし団子…秩父の菓子店「栗助」がリニューアル レトロな空間で一服を

  • 店内人気の「絞りたて栗助モンブラン」(手前)と「炙り味噌みたらし団子」(奥)を紹介する栗助本店の従業員=秩父市黒谷

    店内人気の「絞りたて栗助モンブラン」(手前)と「炙り味噌みたらし団子」(奥)を紹介する栗助本店の従業員=埼玉県秩父市黒谷

  • 店内人気の「絞りたて栗助モンブラン」(手前)と「炙り味噌みたらし団子」(奥)を紹介する栗助本店の従業員=秩父市黒谷

 国道140号線沿いにある埼玉県秩父市黒谷の菓子店「栗助(本店)」が、20日にリニューアルオープンした。休憩スペース「蔵カフェ」の改装や、秩父の名産品を用いた新商品販売などで、利用客のさらなる満足度向上を図る。同店を運営する和銅鉱泉旅館の町田啓介社長(71)は「時代の流れとともに、お客様の嗜好(しこう)も変化してきている。味の伝統を守りつつ、利用客の期待を裏切らない店づくりを進めていく」と思いを語る。

 同店は1995年に和銅鉱泉旅館の本館を解体して創業。看板商品の栗一粒和菓子「栗助」や、秩父産メープルシロップを使ったクッキー「すのうぼうる」などが土産品として人気を集める。店内併設のカフェ(約60席)は、織物を祖業とする同社が100年以上前に建てた蔵をリノベーション。かつて養蚕で栄えた秩父地域の歴史を感じながら、食事やスイーツが楽しめる。

 店内お薦めスイーツは、絹織物・秩父銘仙をイメージした栗色に染まる「絞りたて栗助モンブラン」(税込み1500円)と、秩父産みそ、しょうゆをタレに使用した「炙り味噌みたらし団子」(同1000円)。モンブランにはつぶつぶ食感のあんこを、熱々のみたらし団子には冷たいバニラアイスを乗せると、素材のうまみを引き出す和洋折衷のデザートが完成する。

 町田社長は「開業時はバスツアーなどの団体客に合わせた商品を多く販売していたが、コロナ禍以降は個人客が増え、食嗜好や食購買行動に大きな変化が生じてきている。蔵特有の建築や雰囲気と共に、秩父ならではの歴史と食文化をゆっくり堪能できる空間をつくっていく」と話していた。

 本店の営業時間は午前9時半~午後5時。年中無休。

 問い合わせは同店(0494・25・2411)へ。

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