埼玉新聞

 

ファミマ店員、客と会話中「ん?」…直感で通報、詐欺阻止 郵便局では「730万円当選した」と客…通報

  • 感謝状が贈られた大宮プラザ郵便局の課長代理宇佐見卓哉さんと、ファミリーマートさいたま宮前IC店の店員黒田由紀子さん

 特殊詐欺被害を未然に防いだとして、埼玉県の大宮西署は5日、大宮プラザ郵便局の課長代理宇佐見卓哉さん(37)と、ファミリーマートさいたま宮前IC店の店員黒田由紀子さん(50)に感謝状を贈った。

 宇佐見さんは2月16日午前9時ごろ、7千円を海外に送金しようとした男性(92)が「730万円当選したので、振り込みの手数料として支払う」などと話したことから詐欺を疑った。

 黒田さんは同23日午前10時ごろ、電子マネー8600円分を購入しようとしていた男性(63)が「チャットの使用料金として支払う」などと説明したことから警察に通報。詐欺被害を未然に防いだ。

 相手の言動から不審点を見抜き、迷わず声を掛けたという宇佐見さんと黒田さん。「詐欺に気付いていない方のためにも、こちらで気付けるように気を配りたい」「お客さまの声をしっかり聞き、声掛けしていきたい」とそれぞれ話し、同署の会田雄一署長は「丁寧に対応したことが被害防止につながった」と感謝した。 

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