埼玉新聞

 

<新型コロナ>緊急宣言が延長…大野知事ら4都県知事、基本的な対策の徹底促す「1年前を思い出そう」

  • 1都3県知事テレビ会議で共同の感染拡大防止の取り組みを確認する大野元裕知事=5日午後5時半過ぎ、県庁

 国の緊急事態宣言延長表明に伴い、埼玉県の大野元裕知事ら1都3県の知事は5日午後、テレビ会議を開き、飲食店への時短営業要請継続など共同の取り組みを確認した。昨年3月の連休以降、感染者が急増したことを踏まえ「1年前を思い出そう」を合言葉に、手洗いや3密回避など基本的な対策の徹底を促すこととした。

 会議後、大野知事は記者団に「可能な限り感染者を減らすのがこの2週間の県のミッション。事業者、県民の皆さまには改めて協力をお願いする」と述べた。

 4都県が共同で飲食店に対し午後8時までの時短営業、飲食を伴う花見や年度末・年度当初のイベント自粛などを呼び掛ける。宣言解除後も飲食店に対し、午後9時までの時短営業を要請する▽段階的緩和期間を設ける―ことなども確認した。

 一方、同日夜に行われた県の対策本部会議では、これまで同様の不要不急の外出自粛要請など、宣言中に県が行う措置を確認。重症化しやすい高齢者対策では、新たに、有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅の職員向け対策、感染管理認定看護師によるオンラインの対策を進めることとした。

 県は2週間後の宣言解除の目安を、入院者数500人以下、1週間の人口10万人当たりの新規感染者を7人(1日平均約74人)以下とし、首都圏の感染状況と併せ、総合的に判断するとした。

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