埼玉新聞

 

新所沢パルコ閉店へ…そごう、丸広、矢尾に続き 宇都宮同様、跡地利用に時間かかるか…理由「パルコ仕様」

  • 2024年2月末での営業終了が発表された新所沢パルコ=24日午後、所沢市緑町

 全国的に百貨店の撤退が相次いでいるが、県内でもJR川口駅前の川口そごう(川口市)が今月末で閉店、JR高麗川駅近くの丸広百貨店日高店(日高市)も今月14日をもって閉店した。秩父鉄道皆野駅近くの矢尾百貨店皆野店は2017年8月末で137年の歴史に幕を下ろした。

 駅近くの大型商業施設の閉店は地元経済に与える影響が大きく、中心市街地の空洞化も懸念される。そごう川口店は1991年10月にオープン。川口駅東口の再開発事業の中核として位置付けられた開店だったが、郊外型の大型ショッピングセンターの進出やインターネット通販の拡大などを背景に売り上げが減少していた。

 丸広百貨店日高店は日高市の人口が減少傾向になりつつある中、競合他社との競争激化やインターネットショッピングの拡大などを背景に市場環境が厳しくなったことなどが、閉店を決めた要因とみられている。

 新所沢パルコの閉店について、地元企業関係者は「新所沢パルコのような若年層向けのアパレル店や雑貨店は郊外にも増え、差別化を図れなかったのが要因ではないか」と指摘。出入り口がそれぞれ一つしかない駐車場も客足が遠のいた理由として挙げた。

 関東圏では宇都宮パルコ(宇都宮市)が19年5月31日に営業を終え、22年の歴史に幕を閉じた。販売不振が要因で、売上高はピーク時の3分の1になっていた。

 立地は同市中心部の馬場通り3丁目だが、地元関係者によると「店舗跡のビルの活用に関心を示す事業者は複数あると聞いているが、新型コロナウイルス感染拡大の影響もあり、話は進んでないようだ」と話す。

 関係者は話が進まない要因としてビルの構造にあると指摘。外内装ともにパルコ仕様で、全体的に窓が少なく館内にはエスカレーターが導入されており「事務所などオフィス用途に転換しづらく、好立地でも敬遠されているのではないか」とした。

 新所沢パルコも外観など特徴的な建物。それを聞いた関係者は建物を取り壊さないことを前提に「宇都宮と同じく、新所沢の跡地利用が決まるまで、時間がかかる可能性は高い」と見込んだ。

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