埼玉新聞

 

「青天を衝け」シンポジウムなど開催 深谷市、没後90年記念で取り組み 命日を中心にイベント

  • 深谷市役所=深谷市仲町

 埼玉県の深谷市は、渋沢栄一政策推進事業の一つとして、栄一の顕彰をさらに推進していく人づくりに焦点を当てた「渋沢栄一ひとづくりカレッジプロジェクト」に取り組む。栄一関連は継続も含めて4事業で、2021年度当初予算案に計3億2471万円を盛り込む。

 同プロジェクトは未来を切り開く人材の育成を目指す。今年8月に子どもの「しごと体験」を実施。市内事業者のところで実際に商売などを体験するという。

 栄一の没後90年記念として同プロジェクト「キックオフ・イベント」を開催。栄一翁の命日11月11日を中心に、「(仮称)渋沢栄一ひとづくりフォーラム」、大河ドラマ「青天を衝(つ)け」シンポジウム、大河ドラマトークショーなどを行う。フォーラムとシンポジウムは企業経営者や経営に関わっている人たちなどから話を聞く。

 来年2月には地元の企業経営者や後継者対象の「ひとづくりカレッジ」を行う。講師は栄一と関連のある企業や栄一の精神に沿って経営している人、県主催の「渋沢栄一賞」の受賞者などを予定。同年4月以降は毎月開催予定で、地域から全国、世界へと知恵の和をつないでいく土台づくりをしていく。

 ほかにもアンドロイドを通して栄一を学ぶ機会を提供し、栄一ゆかりの論語の里めぐり用アプリの運用なども進めていく。

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