埼玉新聞

 

いかさま…サッカー賭博で勝った男性重傷 賭博仲介グループの男ら、取り囲んで男性拉致・暴行 容疑で逮捕

  • 朝霞署=朝霞市幸町

 ベトナム人男性を連れ去り、監禁してけがを負わせたとして、埼玉県警国際捜査課と朝霞署は18日までに、営利目的略取と監禁致傷の疑いで、戸田市中町1丁目、元技能実習生の無職の男(26)=覚醒剤取締法違反(使用)罪で起訴=らベトナム国籍の男女13人を逮捕した。男らはベトナム人同士のサッカー賭博を仲介するグループで、男性が勝ったことに因縁をつけて犯行に及んだという。県警は、違法な賭博絡みの監禁事件とみて、動機や経緯を詳しく調べる。

 他に逮捕されたのは住所不定、無職の男(27)=住居侵入罪などで起訴、千葉県船橋市、元留学生の無職の男(25)=入管難民法違反(不法残留)罪などで起訴=ら。

 逮捕容疑は共謀の上、昨年10月15日午後11時50分ごろから同月18日午前4時8分ごろまでの間、志木市柏町6丁目の路上で、ベトナム国籍の無職男性(22)を無理やり車に乗せ、千葉県松戸市や船橋市内のマンションに監禁。ゴルフクラブや金属バットで殴打するなどして、左脚骨折や上腕打撲の重傷を負わせた疑い。県警は認否を明らかにしていない。

 同課によると、男らは在留ベトナム人のサッカー賭博の仲介役で、参加者にIDやパスワードを付与していた。男性が数百万円の利益を得たことに「いかさまをした」と因縁をつけ、十数人で囲んで拉致。男性の義理の兄に複数回、現金数十万円を要求した。一部は指定口座に振り込まれて引き出されていたという。

 男性の姉が昨年10月17日、「弟が監禁されてお金を要求された」と朝霞署管内の交番に届け出。翌18日、男性は監禁されていた船橋市内のマンションから逃げ出し、近くのコンビニエンスストアに助けを求めた。

 犯行に使われたSNSアカウントの捜査や男性への聴取などから、犯行に関わったとみられるベトナム人の男が浮上。これまでに男女計13人を逮捕した。多くが元技能実習生や元留学生で、在留期限が切れていた。

 県警は別のベトナム人男性が監禁される同様の事件を確認しており、男らが関わったとみて、余罪を追及する。

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