埼玉新聞

 

高良健吾さんが意気込み 大河ドラマ「青天を衝け」、栄一のいとこ役「2人が頼もしくなる姿に注目を」

  • 渋沢栄一のいとこ渋沢喜作役を演じる高良健吾さん(NHK提供)

 「近代日本経済の父」と称される埼玉県深谷市出身の実業家・渋沢栄一を主人公に、14日から放送が始まるNHK大河ドラマ「青天を衝(つ)け」。栄一のいとこ・渋沢喜作役を演じる高良健吾さん(33)がオンライン取材に応じ、「何者でもない青年から成長していく『差』を表現したい」と意気込みを話した。

 大河ドラマの節目を飾る第60作となる同作品は、主人公の渋沢栄一が、時代の大渦に翻弄(ほんろう)され挫折を繰り返しながらも、高い志を持って未来を切り拓いていく姿をダイナミックに描く。

 渋沢喜作は、渋沢一族の「新屋敷」の長男として誕生。栄一より2歳年上のいとこに当たる。直情的だが情に厚く、弁が立つ知性派の栄一とは正反対の性格。幕末の動乱の中で彰義隊を結成し、栄一とは別の道を歩んだ。

 喜作を演じるに当たり、高良さんは「『差』を意識している。最初は言葉に説得力がないけど、成長する中で行動が伴ってくる。国に対する想(おも)いが変化していく姿を丁寧に演じたい」と語った。

 生涯の相棒となる栄一役の吉沢さんについて「堂々として正直な人。一緒に演じていて楽しい。かわいらしい2人が頼もしくなっていく姿にも注目して」と笑顔を見せた。

 喜作の魅力は「自分が決めた信念を貫く美学がある。先を見据えて動く才能は、栄一の近くにいたからこそ培われたもの」と分析。「コロナ禍で我慢が多い世の中。栄一や喜作が、日本のためを思って行動する姿は、きっと今を生きる私たちの励みになると思う」と見どころを話した。

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