埼玉新聞

 

角栄節×浪曲×オペラ…田中角栄の人生描いた「ザ・スピーチ」で身も心も元気に 5月、埼玉会館で上演

  • オペラ「ザ・スピーチ」のチラシを持ちながら作品の魅力を語る吉武大地さん=埼玉県さいたま市内

    オペラ「ザ・スピーチ」のチラシを持ちながら作品の魅力を語る吉武大地さん=埼玉県さいたま市内

  • オペラ「ザ・スピーチ」のチラシを持ちながら作品の魅力を語る吉武大地さん=埼玉県さいたま市内

 第64代内閣総理大臣、田中角栄(1918~93年)の人生を振り返るオペラ「ザ・スピーチ」が5月13日、埼玉県さいたま市浦和区の埼玉会館で開催される。公演を前に、出演者でさいたま観光大使のバリトン歌手吉武大地さん(45)が作品の魅力を語った。

 原作は小林吉弥著の「田中角栄 心をつかむ3分間スピーチ」で、角栄の幼少期から総理大臣になるまでの人物像に焦点を当てた。約80分の作品で、角栄が浪曲の名人でもあったことから、浪曲と日本語のオペラを融合したハイブリッドな音楽劇に仕立てた。

 客演・主演に浪曲師玉川太福さんを迎え、東京の「劇団★ポラリス」から歌組5人、音組5人が出演する。同劇団は2022年に東京・下北沢で立ち上がった劇団で、吉武さんが座長を務める。

 これまでに東京や角栄の故郷である新潟で公演を行ってきたが、県内では初公演となる。吉武さんは旧浦和市(現さいたま市)の出身で、地元での初開催に「ようやく埼玉で開催できる。地元の人にも多く見てもらいたい」と話していた。

 宣伝にも力を入れた。3月に市内の駅前でビラを配った際には劇団員が昭和のスーツに身を包み、それぞれが角栄になりきって拡声器で呼び込みをした。

 吉武さんは「角栄はスピーチで人の心をつかんできた。この作品を見れば身も心も元気になる。今の時代だからこそ、画面越しではなく舞台で迫力を感じてほしい」と呼びかけた。

 カンパニーイーストが主催、企画制作。埼玉会館小ホールで、午後6時半開演(同6時開場)。チケットは全席指定で6千円。詳しくは劇団ポラリスホームページ(https://gekidan-polaris.jp)へ。

 問い合わせは、カンパニーイースト(電話03・6416・0444)へ。

ツイート シェア シェア