埼玉新聞

 

<大栄翔初優勝>落ち着いたら盛大にお祝いを 園児ら節分で交流の保育園、理事長も喜び「最高にうれしい」

  • 行田市の太井保育園を訪れ、力強く餅をつく大栄翔関(中央)=2016年2月3日

 大栄翔関が所属する追手風部屋(埼玉県草加市)の後援会員で、熊谷市と行田市で太井保育園を運営している社会福祉法人ときわ会の吉田紀子理事長(88)は、「最高にうれしい。脇目も振らず稽古、稽古の努力の成果が実った。埼玉県出身初ということでも名を残した」と、関取の賜杯獲得を自分のことのように喜んだ。

 優勝の懸かった大一番はテレビで観戦。今場所は初日から3日連続で大関を破るなど、吉田理事長は「序盤から連勝していたし、調子が良さそうだった。優勝を信じていた」と15日間を振り返りながら、「最高の親孝行ができた」と母子家庭で育った大栄翔関をたたえた。

 吉田理事長は、追手風親方(元前頭・大翔山)や同部屋の遠藤関と同じ石川県穴水町の出身。古くから親方、遠藤関のそれぞれの両親と親交があることから、部屋の力士たちを応援してきた。毎年、保育園の節分行事などには力士が訪れ、園児と交流。大栄翔関も2016年の節分行事に参加した。

 新型コロナウイルスの感染拡大で優勝パレードなどが中止されたとあって、吉田理事長は「落ち着いたら、後援会の方と相談して盛大にお祝いしたい」と話した。

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