埼玉新聞

 

アニメ・魔女の宅急便の原作者が協力 三芳の図書館、イラストとメッセージ入りクリアファイル作成

  • 角野栄子さんが書き下ろしたイラストとメッセージ入りクリアファイル

  • 児童文学作家の角野栄子さん(三芳町提供)

 「こんなときこそ、本を読んで元気になりましょう」―。2019年度まで連続19年間、人口1人当たりの年間貸出冊数が県内1位を維持し続けている埼玉県三芳町立中央図書館(代田知子館長)は、ジブリアニメ「魔女の宅急便」の原作者で、児童文学のノーベル賞と呼ばれる「国際アンデルセン賞」を受賞した児童文学作家の角野栄子さんのイラストとメッセージを添えたクリアファイルを作成、本を貸し出した利用者にプレゼントしている。

 クリアファイルは本を開いている魔女や小人、猫、タンポポなどが楽しそうに行進するイラストに「ほんをひらけば たのしいせかい!」「おはなし たのしい!」などと角野さんのメッセージも添えられている。

 同町は16年4月、本を読み合うことで人々が結び付き、愛と夢と知性にあふれた心豊かなまちとなることを目指そうと、「よみ愛・読書のまち」を宣言。赤ちゃんからお年寄りまでの誰もが生涯にわたり読書に親しむ事業に取り組んでいる。

 同年6月に同宣言の記念事業として、角野さんの記念講演を開催していたことから、コロナ禍で室内にいる機会が増える中、読書の普及を図ろうと、イラストやメッセージ入りのクリアファイルの作成を提案したところ、快諾してくれたという。

 クリアファイルは1700枚を作成し、1月以降に30冊以上を借り、貸出期間や著書名などを印字した30冊分の貸出資料レシートを提示した利用者に先着(1人1枚)で贈呈する。

 問い合わせは同図書館(電話049・258・6464)へ。

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