埼玉新聞

 

<新型コロナ>7人死亡392人感染、カラオケで20代女性全員陽性 家族の希望で入院しなかった2人死亡

  • 埼玉県庁=さいたま市浦和区高砂

 埼玉県などは13日、新型コロナウイルスに感染した60~90代の男女計7人が死亡、新たに392人の感染を確認したと発表した。感染者の内訳は、県発表253人、さいたま市64人、川口市38人、川越市20人、越谷市17人。

 累計感染者は1万8827人(チャーター便帰国者含む)、死者は257人(13日午後7時現在)。

 12日午後9時時点の重症者は67人、感染者の入院は917人、ホテル療養282人、自宅療養3465人。退院・療養終了は1万3260人。

 県によると、死亡した3人は戸田中央総合病院の入院患者。2人は戸田市の高齢者施設の入所者で、家族の希望により入院しなかったという。

 県管轄で詳細が判明したのは未就学児~90代の男女225人。戸田中央総合病院では4人が感染し247人となり、行田中央総合病院では37人目となる患者1人が感染した。また、県内障害者施設では職員や入所者21人が感染し、計32人に上った。

 また、県立高校2校の教職員各1人、県立川越高等技術専門校の生徒1人が感染した。

 さいたま市によると、市内在住の60代無職男性が8日に死亡した。男性には基礎疾患があった。市の死亡は27人目。感染が判明したのは、10歳未満~90歳以上の男女64人。10代女性は大宮区の南銀座商店街にある接待を伴う飲食店(キャバクラ)の従業員。同店は従業員全17人にPCR検査を実施し、14人が検査済みで陽性が3人、陰性5人、結果待ちが6人。店は8日から休業している。20代女性2人は友人計4人とカラオケに行き、全員の陽性が確認された。90歳以上の女性は市内の高齢者施設に入居。同施設での感染者は5人目。40代男性はさいたま市立病院の職員。男性は事務室内に勤務し、患者や医療従事者との接触はなく、他の所属職員にも体調不良者はいないという。市経済政策課に勤務する東京都練馬区在住の30代男性職員と、大宮区役所保健センターに勤める50代女性職員の感染もそれぞれ確認された。

 川口市によると、10歳未満の未就学男児~80代の男女38人の感染を確認。また市は消防局の南消防署横曽根分署の10代男性職員の陽性が8日に分かったと発表した。

 越谷市によると、新たに感染が判明したのは市内に住む15人を含む10代~80代の男女計17人。うち8人の感染経路が家族だった。

 川越市は新型コロナウイルスに感染し、治療していた90代女性が10日に死亡したと発表。市によると、女性はクラスター(感染者集団)が発生している市内の認知症高齢者グループホームの入所者。同施設の死者は4人目。10~80代の男女20人の感染が新たに判明した。

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