埼玉新聞

 

人気の朝霞「島の上公園」に展望テラス誕生 全長32メートルの滑り台など憩いの場 素晴らしい景色眺めて

  • 島の上公園に設置されたウッドデッキの展望テラス=朝霞市膝折町4丁目(朝霞市提供)

 埼玉県朝霞市の起伏に富んだ地形や黒目川、木々の緑が調和する景観を一望できるスポットとして人気の市立「島の上公園」(朝霞市膝折町4丁目)に、ウッドデッキの「展望テラス」がお目見えし、“新しい憩いの場”として市民らの関心を集めている。市の補助金制度を活用し、市内の土木業者が建設した。市は「開放感あふれるすてきな場所にぜひ足を運んでほしい」と利用を呼び掛けている。

 ウッドデッキはセラン材製で、幅約9・3メートル、奥行き2・5メートル~3・4メートル、高さ約60センチ。市立西朝霞公民館の南西側傾斜地に設置されている同公園の高台にあり、東側の正面に朝霞市役所や黒目川、幸魂大橋などが望め、晴れていれば、東京スカイツリーや筑波山などの眺望が楽しめる。

 建設したのは、同市本町の土木会社「林土木」関東支店(日中聡支店長)。景観づくり団体や地域住民、事業者らによる良好な景観形成に資する事業に対して、市が財政的に支援する「景観形成補助金制度」を活用し、約450万円(見積額)で建設した。

 市内の公園で民間業者が遊具や景観施設を設置したのは初めてという。同社は「市から第1回優良建設工事表彰を受けたこともあり、市民らに貢献しようと造らせてもらった。公園はお年寄りから子どもまで多くの人が利用しているので、素晴らしい景色を眺めてほしい」と話している。

 同公園は市内に41カ所ある都市公園のひとつ。約5千平方メートルの敷地内に木々の間を縫うように滑り降りる全長約32メートルの滑り台や幼児用滑り台、ネットクライム、木製タワージャングルなど多様な遊具、遊歩道、あずま屋などが設置されており、憩いの場になっている。

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