埼玉新聞

 

春告げる音色、かけ声…1年の最初に山車が出る祭り「山田の春祭り」 絢爛豪華な山車3基、秩父路に熱気

  • 秩父路を熱気に包んだ山田の春祭り=10日午後1時ごろ、埼玉県秩父市内

    秩父路を熱気に包んだ山田の春祭り=10日午後1時ごろ、埼玉県秩父市内

  • 秩父路を熱気に包んだ山田の春祭り=10日午後1時ごろ、埼玉県秩父市内

 秩父路に春の訪れを告げる恒持(つねもち)神社(埼玉県秩父市山田)の例大祭「山田の春祭り」が、10日に開催された。市指定有形民俗文化財の山車3基が山田地内を華やかに曳(えい)行。会場は秩父屋台囃子(ばやし)の音色と、「ホーリャイ、ホーリャイ」のかけ声に満たされ、多くの見物客が春気分を満喫した。

 秩父地域で1年の最初に山車が出る祭りとして知られ、江戸時代後期から継承されている。県道11号の約1キロ区間を巡った山車は、高さや奥行き、飾り付けがそれぞれ異なる上組の笠鉾(かさぼこ)と、山組と本組の屋台。紅白の祭り衣装を身にまとった囃し手たちが豪華絢爛(けんらん)な山車に乗り込み、あふれるエネルギーで秩父路を熱気に包んだ。

 同祭り行事長の五十嵐勝栄さん(70)は「コロナ禍を乗り越え、待ちに待った通常開催。見物客もたくさん駆け付けてくれて、地域に活気が戻ってきた」と話していた。

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