埼玉新聞

 

<新型コロナ>1人死亡347人感染、最多の月曜に さいたまは半数が会食 戸田中央総合病院は計240人

  • 埼玉県庁=さいたま市浦和区高砂

 埼玉県などは11日、新型コロナウイルスに感染した80代女性1人が死亡し、新たに347人の感染を確認したと発表した。月曜日の発表では4日の243人を上回り過去最多で、7日間連続で1日当たりの新規感染報告が300人を超えた。新規感染者の内訳は県発表が271人、さいたま市36人、川口市23人、川越市9人、越谷市8人。

 これまでに確認された感染者は1万8174人(チャーター便帰国者含む)、死者は245人(11日午後6時現在)。

 10日午後9時時点の重症者は66人、感染者の入院は910人、ホテル療養271人、自宅療養3435人。退院・療養終了は1万2553人。

 県によると、県管轄で詳細が判明したのは未就学児~90代の男女280人。戸田中央総合病院で新たに職員2人の感染が判明。感染者は職員111人、患者129人の計240人となった。行田中央総合病院では職員、患者1人ずつの感染が確認され、感染者は計34人。また、県南部の医療機関で新たに職員2人、患者27人の感染が分かり、同医療機関ではこれまでに職員6人、患者51人、計57人の感染が判明した。

 県感染症対策課は初詣や忘年会、家族の会食によるとみられる感染も報告されていることから「年末年始の影響が出ている」としている。

 さいたま市によると、感染が判明したのは10歳未満~80代の男女36人。半数の18人が家庭内や年末年始に実家を訪れるなどして会食した人が先に陽性になっているという。70代アルバイト男性は10日に救急搬送され重症、80代無職女性は中等症。市人事課によると、浦和区役所福祉課の20代男性職員の感染が判明した。3日に知人の車に同乗。勤務していた10日、知人から陽性と連絡を受けて11日に陽性が判明した。無症状だという。生活保護業務を担当しており、窓口で4~8日に1日10人の相談を5~10分程度受けた。感染防止のパネルが設置されており、濃厚接触疑いの市民はいないとしている。濃厚接触の疑いがある同課職員ら7人を自宅待機とした。

 川口市によると、感染が判明したのは10~50代の男女23人。2人が家庭内、職場内感染とみられ、他は調査中。

 川越市によると、死亡した80代女性は市内のクラスター(感染者集団)が発生した市内の認知症高齢者グループホームの入所者の入所者で、昨年12月16日に感染が判明、県内の医療機関に入院していたが10日に死亡した。ほかに10~80代の男女9人の感染が判明した。

 越谷市によると、感染が判明したのは10~70代の男女8人。40代女性は医療従事者で勤務先の病院に感染者がいた。クラスターではないという。4人は家庭内感染、1人は会食した知人が陽性だった。

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