埼玉新聞

 

<新型コロナ>大宮駅周辺、人出まばら 緊急宣言の再発令から初の週末、あいまいな基準に戸惑いの声

  • 人通りが減り、閑散とした商店街「一番街」=9日午前10時半ごろ、さいたま市大宮区

 埼玉県内は9日、緊急事態宣言の再発令から初の週末を迎えた。繁華街があるさいたま市大宮区の大宮駅周辺は、普段より人出はまばらで、基準があいまいな外出自粛に戸惑いの声も。

■日中ならいいのか 悩み尽きず

 緊急事態宣言が再発令されて、初の週末を迎えた9日、さいたま市大宮区のJR大宮駅周辺の人影は少なく、マスクをした通行人らが足早に通り過ぎていった。

 さいたま市桜区から買い物に来たという高校2年の男子学生(17)は、「外出をやめるべきか母にも相談したが、対策をした上でならいいという話になった」と除菌のウエットティッシュなどを持参した。人通りはいつもより少なく感じるというが「昨年末の『勝負の3週間』も結局、感染者が抑えられなかった。今回も緊急事態宣言の効果はあるのだろうか」と一緒に来ていた高校2年の女子学生(16)と顔を見合わせた。

 さいたま市大宮区の商店街「一番街」では、開店準備をする店はあるものの、人影はまばら。八百屋「みやたけ」の男性従業員(52)は「8日から人通りが減った。昨年の緊急事態宣言時より仕入れの量は減ったが、今後どんな影響が出るかは運任せ」と受け止める。袋詰めの台やかごの消毒など、できる対策を徹底して対応していくという。

 友人との集まりのために大宮区に来たという東京都墨田区の女性(73)は、「大人数ではなく距離も取れるので中止にはならなかった」とマスクを2枚重ねて、訪れた。政府が夜8時以降の外出自粛を求めていることについては「日中なら外出してもいいのかなど、基準があいまいで悩む点もある」と困った様子だった。

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