埼玉新聞

 

<ジモトピア>天仰ぐ“背番号9”モデルはあの名選手? 実は食も充実!熊谷「ラグビーロード」

  • 駅前に立つラグビーボールの像。記念写真を撮る人も多い=埼玉県熊谷市筑波、熊谷駅北口

    駅前に立つラグビーボールの像。記念写真を撮る人も多い=埼玉県熊谷市筑波、熊谷駅北口

  • ジモトピア・熊谷
  • 熊谷市上川上の熊谷スポーツ文化公園ラグビー場。約2万4千席を有するグラウンドをメインに3会場で試合ができる

    熊谷市上川上の熊谷スポーツ文化公園ラグビー場。約2万4千席を有するグラウンドをメインに3会場で試合ができる

  • 熊谷市上川上の熊谷スポーツ文化公園ラグビー場。約2万4千席を有するグラウンドをメインに3会場で試合ができる

    熊谷市上川上の熊谷スポーツ文化公園ラグビー場。約2万4千席を有するグラウンドをメインに3会場で試合ができる

  • 駅前に立つラグビーボールの像。記念写真を撮る人も多い=埼玉県熊谷市筑波、熊谷駅北口
  • ジモトピア・熊谷
  • 熊谷市上川上の熊谷スポーツ文化公園ラグビー場。約2万4千席を有するグラウンドをメインに3会場で試合ができる
  • 熊谷市上川上の熊谷スポーツ文化公園ラグビー場。約2万4千席を有するグラウンドをメインに3会場で試合ができる

 平安末期の武将、熊谷次郎直実の像が迎える熊谷駅北口。「あついまち」として全国に知られる熊谷は「ラグビータウン」でもある。ラグビーワールドカップ(W杯)2019の会場となり、埼玉パナソニックワイルドナイツのホームグラウンドになっている同市上川上の熊谷スポーツ文化公園ラグビー場。駅からラグビー場までの道は「ラグビーロード」と呼ばれ、地元ならではの味の数々も楽しめる。

 駅北口前の直実像の近く、大きなラグビーボールの上に立ち天を仰ぐ少年の像がある。銅板造形作家の赤川政由さんの作品でよく見ると、この少年像の背番号は9。熊谷出身の名選手で現在は立正大学ラグビー部監督の堀越正巳さん、同じく地元出身の名選手、宿沢広朗さんらが付けていた背番号で、この像のモデルという説もある。赤川さんの作品は行田市など全国各地に300点以上が設置されている。

 国道17号を渡り、県立熊谷女子高校を過ぎて分岐する道を少し入った所にあるのは、1928年創業の老舗飴(あめ)屋「古伝ニシダ飴」。昔ながらの製法で作られた飴はさまざまな味と色合いで眺めているだけでも楽しい。熊谷名物の五家宝など和菓子も手がけている。店頭に並べられている飴は20~30種類ほどで季節限定商品も。お土産のほか、なめながら歩くのもいい。

 さらに進んでいくと「JAくまがや・ふれあいセンター箱田店」がある。熊谷産の旬の野菜などを中心に新鮮な農産物が豊富で地元の人たちでにぎわう。冬は立派な泥付きの「深谷ねぎ」が並び、子持ち高菜、菊芋など珍しい野菜もある。

 17号バイパスを越えればもう少しでラグビー場がある熊谷スポーツ文化公園。1988年にさいたま博覧会の会場となり、その後、公園として整備された。ラグビーロードはかつて「さいたま博通り」と呼ばれていて、周辺の店の名前などにも名残がある。

 通りには埼玉のソウルフードともいわれる山田うどんや、埼玉にしかない、ピザやパスタのレストラン「るーぱん」が。そのほか、武蔵野うどんやとんかつ、チーズケーキなど洋菓子の人気店もあり、休憩や帰りにぜひ立ち寄りたい。埼玉を食で楽しむことができる道のりだ。

 熊谷ラグビー場は91年、全国でも珍しいラグビー専用スタジアムとして造られ、大学や高校の大会も行われている。W杯開催のために改修。ラグビーファンや地元にとってもシンボリックな場所となった。試合がない日でも周辺で散歩やジョギングを楽しむ人の姿が見られる。駅やラグビー場など市内各地には電動のシェアサイクルもあり、徒歩と自転車、バスを組み合わせてもよい。

 【メモ】古伝ニシダ飴=電話048・522・1983。午前9時~午後7時。月曜定休。

ツイート シェア シェア