埼玉新聞

 

闇夜に浮かぶ「江戸の北の守り」 川越城本丸御殿などでライトアップ 城への道、竹明かりや和傘で彩る

  • 色が変化するLED投光器に照らされた川越城本丸御殿=9日、埼玉県川越市郭町

    色が変化するLED投光器に照らされた川越城本丸御殿=9日、埼玉県川越市郭町

  • 色が変化するLED投光器に照らされた川越城本丸御殿=9日、埼玉県川越市郭町

 埼玉県川越市郭町の川越城本丸御殿とその周辺で9日から、ライトアップが始まった。城は江戸の北の守りとして、徳川幕府の重臣が城主を務めてきた県指定文化財。城下町の象徴が、闇夜に浮かんだ。

 県内屈指の観光地として知られる川越だが、夜間に旧市街を巡る人は少なく、2月は来訪者そのものが減る時期に当たっている。市と小江戸川越観光協会、市内に路線がある鉄道3社は、夜間の観光推進によって滞在人口を増やそうと、初めて企画した。

 6色に変化する発光ダイオード(LED)の投光器で本丸御殿を照らし出したほか、城に通じる歩道を14本の竹明かりや48本の和傘とライトで彩った。市内の会社員男性(58)は「いつもの夜とは違った雰囲気できれいですね」と、足を止めて楽しむ。

 ライトアップは14日まで、午後5時~同9時に開催。会場でアンケートに答えると、記念品が贈呈される。

ツイート シェア シェア