埼玉新聞

 

「夜なのにうるさい」がきっかけ…加須の宅地にダンプ500台分の残土、不法堆積させた疑いで68歳男を再逮捕

  • 不法に堆積された残土=5日午前、埼玉県加須市外記新田

    不法に堆積された残土=5日午前、埼玉県加須市外記新田

  • 不法に堆積された残土=5日午前、埼玉県加須市外記新田

 埼玉県加須市内の宅地に不法に残土を堆積させたとして、県警生活経済課と岩槻、加須署の合同捜査班は6日、不動産侵奪と加須市環境保全条例違反の疑いで、幸手市栄、自営業の男(68)を再逮捕した。

 再逮捕容疑は昨年4月20日ごろから同28日ごろまでの間、加須市長の許可を受けずに久喜市の80代男性ら4人名義の加須市外記新田地内の土地において、建設重機などを操作して搬入した土砂約1301平方メートル(約7400立方メートル)を堆積し、侵奪した疑い。

 県警は共犯事件のため、認否を明らかにしていない。同条例では、500平方メートル以上の土砂の堆積については、市長の許可が必要とされている。

 同課によると、昨年4月20日、近隣住民が加須署に「夜なのに大型トラックが通行してうるさい」と通報。目撃者や関係者らへの聴取で男の犯行を特定した。土砂は建設現場から出た可能性が高く、同課は男が概算で10トンダンプカー500台分を受け入れ、少なくとも500万円以上の代金を受け取っていたとみている。

 男はさいたま市岩槻区内でも同様に不法に残土を堆積させたとして、先月17日に同容疑で逮捕されていた。

 同課などは、今回の事件で重機を操作していたとみられる50代男性に対して、任意で事情を聴いているという。

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