埼玉新聞

 

華やかな山車3基が巡行、秩父路に春の訪れ告げる 秩父・山田の春祭り、多くの見物客も詰め掛ける

  • 恒持神社へ向かう大棚(上組)の笠鉾=10日午前、秩父市山田

 秩父市山田にある恒持(つねもち)神社の例大祭「山田の春祭り」が10日、同神社周辺で行われた。秩父地域で1年の最初に山車が出る祭りとして知られ、花笠で彩られた笠鉾(かさぼこ)と屋台の山車計3基が巡行し、秩父路に春の訪れを告げた。

 3基の山車はいずれも市指定有形民俗文化財で、大棚(上組)の笠鉾、中山田(山組)と荒木(本組)の屋台。紅白の祭り衣装を身にまとったはやし手たちが華やかな笠鉾と屋台に乗り込んだ。

 秩父屋台囃子(ばやし)が奏でられる中、扇子を振って「ホーリャイ、ホーリャイ」と大きな声を張り上げ、大勢の人たちが力を込めて綱を引っ張った。多くの見物客も詰め掛け、春の祭りを楽しんでいた。

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